最愛のアイドル、京本大我くんへ
京本くんのどこが好き?と聞かれれば、
お顔と同じくらいに中身が大好きとこたえる。
京本くんってどんな人?と聞かれれば、
強くて優しい人とこたえる。
私は京本くんが届けてくれる言葉が、歌声が、世界で1番だいすきで、この世で1番信じてる。
京本くんの綴る言葉に助けられた夜は何度あっただろう。
京本くんの歌声に絞り出すような元気を貰った朝は何度あっただろう。
京本くんはとても可愛らしい人だ。
年上の成人男性に「可愛い」という言葉を使うのはよく考えると少しおかしいが、残念ながら貴方には「可愛い」という言葉がくやしくなるほどよく似合う。
お肌は白くてもちもちで、大きなくりんとした瞳にはキラキラしたお星さまが宿ってる。
そんなキュルキュルしたお顔で見つめられたもんなら、男も女も犬も猫も宇宙人もノックアウト間違いなしだ。
最近ではついに本人から「存在が胸きゅん」と公言され、正直こちらとしてはもう為す術がない。降参。
京本くんは男らしい人だ。
そんな可愛らしい外見とは裏腹に、本人の私生活はなかなか荒っぽい。
ある時は二郎系ラーメンに通い、ある時はステーキを貪り食う。
楽屋は散らかしっぱなしでめっちゃ汚くて、美容に興味がないから少し前まではメイクを落とさずに寝る日なんてざらにあったらしい。
舞台の衣装を着るときに、詰め物ではなく本物の胸筋で勝負したい、と最近とうとうジムに通い続け、何とトレーナーの方に止められるくらいに頑張った。
実際に目に見える変化はすごく、胸筋も13〜4cmほどアップしたらしい。
ある時、かわいらしいピンクに染まった髪を「髪色を変えて色に頼るのは実力がないから」と言われた。
京本くんは悔しくて、家に帰って真っ先にハサミを持ち、前髪と後ろ髪を一気に切り落とした。
男らしいのは私生活ばかりじゃない。
夢を目指す途中で道が別れてしまった仲間のことは、いまだに「親友」というカテゴリーで遠慮なく話題に出す。
仲良くなるまで少しコツがいるけれど、友情に厚く後輩の面倒見が良い。
声を掛けると必ずご飯に連れていってくれるし、服もくれるし、相談にも真剣に乗ってくれる。
「尊敬してる先輩は京本くん!」と言ってる後輩が、「連絡先交換した」「ご飯連れてってもらった」と報告してるのを見ると、とても微笑ましい。
京本くんは怖がりな人だ。
家では、まるでお守りのように大好きな小さな探偵さんのアニメのぬいぐるみに囲まれて眠る。
ホテルのシャワーは怖いから大きな声で歌を歌う。
虫が怖いから山も行きたくないし、水に濡れるのも怖いから海も川も行きたくない。
寝起きドッキリにかけられた時、髙地くんと二人部屋のときはスヤスヤ寝ていたのに、一人部屋のときには「殺される」と思って、ドアが開く音が聞こえた瞬間、飛び起きた。
とっても怖がりだから、
舞台の夢を見る時はいつも失敗する夢を見る。
出番を忘れたり、カツラが取れたり、セリフが飛んだり。
ミュージカルの歌の先生に「京本の歌い方よくないな」って思われることを想像すると怖くて怖くて仕方ない。
生放送はもちろん、毎月収録している番組ですらも震えるくらい緊張する時があるし、
3回目の「エリザベート」でも毎日、初日のように緊張し、「今日はいけるかも」と思っても出番が近づくと貧乏ゆすりが止まらなくなる。
すぐにお腹も痛くなるし、油断すると手も震えだす。
京本くんは光り輝く人だ。
しかし、ステージという戦場に生きる「京本大我」は、いつでも力強く輝いている。
漆黒の闇を切り裂くようにステージに現れる京本くんを見るたびに、あまりの輝きに目を伏せてしまいそうになる。
京本くんは「蝶のように舞い蜂のように刺す」アイドルだ。
広いステージの何処にいても人一倍輝く金色の髪、優しい光を帯びつつも何者も寄せ付けぬような冷え切った温度を併せ持つ瞳、しなやかで丁寧かつ艶めかしい手先まで生命が宿るダンス、そして世界を揺るがす魔力を秘める力強く突き刺さる伸びやかで美しい歌声。
スポットライトを全身に浴びて輝く京本くんは誰も寄せ付けないし、誰にも負けない。
私は、全てを隠し、誇りを持ってステージに降り立つ京本大我が全身全霊で大好きで、出来ることなら永遠に見ていたいと願ってしまう。
京本くんは努力の人だ。
京本くんのダンスや歌は、全て自らの死に物狂いの努力によって手に入れた唯一無二のもの。
彼のパフォーマンスを目にした誰が、もともと父親も認める音痴で、いまだに運動音痴を公言してるなんて信じるだろうか。
しかし、必死に練習して手に入れた歌唱法も、「ミュージカル」という壁の前では無残にも玉砕された。
それでも彼は努力をした。
努力して努力して努力して努力して、揺るぎない絶対的な歌声を手に入れた。
京本くんは芸能界で生きていく身としては決して恵まれたとは一概に言いきれない条件を抱えているから、その事で馬鹿にされた日も、自分の実力だと認めてもらえなかった日も、悔しさで身が引きちぎれそうになった日もあるという。
それでも彼はただ努力を重ねた。
自分のために自分を信じてくれた人たちのために、血を滲ませ骨が砕けるような努力を重ねてきた。
でも、京本くんはそれを「努力」ではないと言う。
ぜんぶ好きなことだから。
だから上手くなりたくてたくさん練習した。
彼はそう言って、楽しみ苦しみ抜いて最強の武器を手に入れ続けるのだろう。
今も。
きっと、これからも。
京本くんはとても素直な人だ。
京本くんに限らず雑誌やブログで語られることがすべて真実だなんてもちろん思ってはいない。
それでも、不安な大舞台を控えている時や稽古中、ただ貴方を涼しい場所から見守ることしかできない私たちに、ほんの少し本音をポロッとこぼしてくれる。
その度に、すごく嬉しくて安心してとてつもなく愛おしい気持ちになるんだ。
私は、不安で震えている貴方を直接励ますことはできないし、元気付けることもできないただのファン。
私たちがいなければ、緊張で眠れない夜を過ごすことなんてなかっただろうし、怖い夢も見なかっただろう。
それでも、「待ってくれている人がいるから」「楽しみにしててね!」と歩き出す貴方の言葉を目にすると、本当にわがままでいやになるけれど、少しでも私たちの存在が力になっていたらいいなと思ってしまう。
これから先も、できるだけ、不安な時は不安、怖い時は怖いと伝えてほしいな。
遠くから、でも、誰を思うよりも強く愛をもって見守り、願うことは出来るから。
京本くんは隠すことが上手い人だ。
貴方は、たった1ヶ月しかなかった舞台の稽古期間を「時間があまりなくて」と言った。
貴方は、たった2日しか出来なかったコンサートのリハを「あまり参加できない時があって」と言った。
具体的な本当の日付はいつも第三者が書く雑誌から明かされる。
京本くんはいつも「練習期間の短さを言い訳にしたくないからさ」と何処か弱々しく笑いながら言う。
その裏には一体どれだけの努力が時間が苦悩が我慢が隠されているのだろうと思う。
いくら時々弱音を聞かせてくれる京本くんでも、詳しい内容は決して教えてくれない。
いつも全てが終わってしばらくしたときに、ブログで「あの時は正直キツかった!」とただ漠然とした一言だけ教えてくれる。
私は、知りたいとも思うし、知らなくてもいい部分だとも思う。
それはプロである貴方を心の底から信用しているから。
京本くんはとっても優しい人だ。
コンサートの最後や、ブログでいつも「一緒に頑張ろうね」「強く生きようね」と声を掛けてくれる。
常人じゃありえないほど頑張ってる京本くんが、 「一緒に」という言葉を付け加える理由は「押し付けがましくなりたくないから」。
京本くんの言葉は楽しいとき、嬉しいとき、辛いとき、いつも隣で優しく寄り添ってくれる。
「自分がやりたいと思ってること、どんな形であっても必ず叶えるからいつまでもこの声に付いてきてね」
「俺も明日からまた頑張るから、みんなも一緒に頑張ろうね」
「一緒に幸せになろうね」
「ずっと大事にするんで、安心して心を委ねてください」
「大好きな歌をこれからも歌い続けられて、オレのことを理解してくれるファンのみんなとゆっくり歩いていけたらいいな」
「こういう時代だから誰かの思う壷にならないで欲しい、俺らだけを見ててね」
「次のステージに行くから一緒に頑張りたいな」
京本くんの言葉はいつでも誰も置いてけぼりにはしない。
たくさんの感情を持つファン全てになるべく寄り添おうとしてくれる。
だからこそ、足取りの重い憂鬱な朝、泣いてしまいそうな夜を隣でしっかりと支えてくれるんだ。
京本くんは弱そうに見えて強く、強そうに見えて弱い人だ。
彼はいつも本番前に「余裕」という言葉を繰り返す。
これは彼にとってのおまじないのようなもの。
緊張して仕方がない時に唱えると少しだけ本当に気持ちに余裕ができる、ミュージカルで出会った俳優さんに教えてもらった魔法の言葉だ。
京本くんは舞台やライブの前、何度も何度も台詞や振付の最終チェックを重ねながら、この言葉を小さく唱える。
でも、彼のこの言葉を聞くと安心するというメンバーが多くいることも事実だ。
京本くんは「自分と同時代の人が抜群に伸びて歌っていると、歌なんて辞めちまおうと思う日が山ほどある」と言った。
それでも、10年後の自分に向けて「己の心に潜む数え切れぬ弱さと向き合い、どうか強く生き続けてください」という言葉を贈った。
東宝ミュージカル「エリザベート」で初めてルドルフとして帝国劇場に立った2015年。
京本くんは、生涯愛情に飢え最期は「死」に心を許した孤独な皇太子ルドルフに完全に心を乗っ取られ、自身の親や友達と距離を置き、遊びの誘いは稽古前に全て断った。
いざ舞台に立つと自分が出てくる度にファンだけでなく、目の肥えたミュージカルファンからも一斉に持ち上がる双眼鏡に思わず恐怖を感じ、「見ないで…」と思ったそうだ。
それから4年が経ち、3度目の「エリザベート」
ルドルフは成長した。
苦悩と恐怖を纏い、小鹿のようにおどおどと怯えていたルドルフはもう帝国劇場にはいない。
政治や思想を自分の頭でしっかりと理解したうえで革命を待ち望み、自分の足でしっかりと踏ん張り立ち上がる皇太子ルドルフが、ハプスブルク家の未来を強い眼差しで見据えていた。
初トート役古川雄大くんとの初日は、4年前の彼では考えられなかったであろう何とぶっつけ本番で迎えた。
それでもお互いに確かな手応えを感じ、帰りのエレベーターの中で「良かったですね」と言い合ったそうだ。
結果的に京本くんにとって、ルドルフとしては最後の舞台であったエリザベート。
彼自身が4年間苦しみ続けた劇中歌「闇が広がる」
この曲の最後に、井上芳雄さんからは握手を求められ、古川雄大くんにはアドリブで抱き着き、驚かせた。
その日のブログで彼は「ルドルフに悔いは無い」と語り、直前に撮った動画では「ルドルフ、バイバイ」とこちらが切なくなるほど清々しく笑ってみせ、もう一度エリザベートに戻ってきたいと誓い、ルドルフとしての4年間の戦いに最高の形でピリオドを打った。
彼は4年の月日を経て、己の弱さに恐らく打ち勝ったのであろう。
京本くんは自分のことを「Mr.遠回り」と評価する。
僕が好きな分野は極めるまでに時間がかかることばかりだから、と。
彼は己の弱さを十二分に理解した上で、敢えて戦い抜くことを選び、茨の道を素足で進むどうしようもなく健気で強い戦士だ。
京本くんは世界で1番だいすきな人だ。
きっと私は、あなたの顔と名前、血液型や星座ぐらいしか正確に知っていることはないのだろう。
お互い、直接の人生には絶対に交わることの無いいわば一生「他人」だ。
「アイドル」という職業はつくづく不思議なもので、お互いのプライベートで何をしているかなんてまるで知らないし、向こうに至ってはこちらの顔や名前すらも知ることはない。
それなのに、「アイドル」は買う物や好きな服の系統、髪型や時には人生においての大きな決断にだって、それぞれの生活に深く入り込んでくる。
私にとっての「アイドル」は京本大我くんだ。
京本くん自身が好きなところも嫌いなところも、私にとってはすべてがどうしようもなく大好きで狂おしいほど愛おしい。
大げさだと笑われるかもしれないけれど、私が今、笑って毎日を生きているのは絶対に京本くんのおかげだ。
京本くんのおかげで出会うことが出来た世界が数えきれないくらいにある。
そんなあなたにはずっとずっと笑っていてほしい。
大切な仲間と、大好きな歌にずっと囲まれていてほしい。
できるだけ、できるだけ多くの幸せを一生感じていてほしい。
私はあなたの幸せを心の底から願ってる。
面と向かって会ったことも喋ったこともないあなたの幸せを、この世界中の誰よりも願ってる。
これからもあなたの目に映る世界が、あなたにとってどこまでも美しく優しく広がっていることを本当にしぬほど願ってる。
ほんとにアイドルって不思議だ。
京本くんは自分のことを「アイドルに向いてない」とよく言う。
もし·····もし、いつかあなたがアイドル人生にピリオドを打つ日が来た時、せめて最後には「アイドルになって良かった」って言葉を聞きたいと思うのは、私のエゴなのかな。
たくさんの夢をありがとう。
楽しいことばかりじゃない14年間、
アイドルとして生きる事を選び続けてくれてありがとう。
世知辛い世の中で同じ時代に生きてくれてありがとう。
私の生きる意味になってくれてありがとう。
生まれてきてくれて本当にありがとう。
25歳の京本大我くんに最大級の幸あれ。
お誕生日おめでとう。